当社は建設業界における専門技術者の育成と、地域の建築需要に対応した高品質な内装工事サービスを提供しています。関東地域を中心とした住宅・商業施設の造作工事において、熟練技能者による精密な施工技術をお客様にお届けしております。


 

造作大工とは何か

造作大工は建築工事における内装の専門職で、建物の構造部分の完成後に階段、建具、造作家具、巾木、天井材などの木製内装部材の取り付けや仕上げ工事を担当する技能者です。一般的な大工とは異なり、より精密で細かな技術が要求される専門分野となります。
 

造作大工と一般的な大工の違い

項目
造作大工
一般的な大工
主要業務
内装仕上げ工事
構造体の組み立て
作業場所
屋内作業が中心
屋外・屋内両方
求められる技術
精密な加工技術
構造的な組み立て技術
使用工具
手工具中心の細密作業
電動工具・重機使用

参照:スタンバイplus
 

造作大工の具体的な仕事内容

造作大工の業務は多岐にわたりますが、主な作業内容として階段の製作と取り付け、建具枠の調整、造作家具の設置、巾木や回り縁の取り付け、天井材の仕上げ工事などがあります。これらの作業では、ミリ単位の精度が要求されるため、高度な技術と経験が必要です。
 

重要ポイント
造作大工の作業は、建物の最終的な仕上がりを決定する重要な工程です。お客様の目に直接触れる部分を担当するため、美しい仕上がりと機能性を両立させる技術が求められます。関東地域では住宅の高級化に伴い、造作大工の需要が増加傾向にあります。

 

 

造作大工に必要な資格と技能

造作大工として活動するために必須の資格はありませんが、技術力を証明し、就職や転職を有利に進めるために取得しておくべき資格があります。特に国家資格である建築大工技能士は、木造建築物の大工工事に必要な技能を認定する重要な資格です。
 

国家資格「建築大工技能士」

建築大工技能士は、厚生労働省が認定する技能検定制度に基づく国家資格で、都道府県職業能力開発協会が実施する試験に合格することで取得できます。この資格は1級から3級まで設定されており、各級ごとに異なる実務経験が必要です。

等級
必要実務経験
実技試験内容
3級
6カ月以上
切り妻小屋組製作
2級
2年以上
柱差し小屋組製作
1級
7年以上
隅木小屋組製作

参照:中央職業能力開発協会
 

安全衛生に関する技能講習

建設現場では、労働安全衛生法により一定の作業を行う際には技能講習の受講が義務付けられています。造作大工として働く上で、特に重要な講習として玉掛け技能講習、足場の組立て等作業主任者技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習などがあります。

玉掛け技能講習

内容:クレーン作業時の資材の吊り上げ・吊り下ろし作業

重要度:建設現場での必須技能

講習期間:3日間程度

足場組立等作業主任者

内容:足場の組立て・解体作業の安全管理

重要度:高所作業での安全確保

講習期間:2日間程度

小型移動式クレーン運転

内容:吊り上げ荷重5t未満のクレーン操作

重要度:資材運搬作業での活用

講習期間:3日間程度

参照:建設業ウェルカム(厚生労働省)
 

技術習得のための学習ルート

未経験から造作大工を目指す場合、技術習得のための学習ルートは複数あります。最も効率的で確実な方法として、職業訓練校での基礎技能習得と、実際の建設現場での実務経験の積み重ねが推奨されます。
 

職業訓練校の活用

職業訓練校は、未経験から建設業界への転職を目指す方にとって最適な学習環境を提供しています。特にポリテクセンター(職業能力開発促進センター)では、建築関連の技能訓練コースが充実しており、国が運営する施設のため受講料は無料です。
関東地域では、ポリテクセンター関東(神奈川県)、ポリテクセンター千葉、ポリテクセンター埼玉などで住宅リフォーム技術科や建築CAD科などのコースが開講されています。これらのコースでは、建築の基礎知識から実際の施工技術まで体系的に学習できます。
 

実務経験の積み方

職業訓練校で基礎技能を習得した後は、実際の建設現場での実務経験を積むことが重要です。造作大工として一人前になるまでには、一般的に3年から5年程度の経験が必要とされています。初期段階では見習いとして先輩職人の指導を受けながら、徐々に技術を身に付けていきます。
関東地域の建設会社や工務店では、未経験者を受け入れる企業も多く、職業訓練校修了者を積極的に採用する傾向があります。特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県では住宅建設需要が高く、造作大工の求人も豊富です。
 

学習のポイント
効果的な技術習得のためには、理論と実践のバランスが重要です。職業訓練校での座学と実習に加えて、現場での経験を通じて実際の施工技術を身に付けることで、確実にスキルアップできます。関東地域では多様な建築物件があるため、様々な造作技術を学ぶ機会に恵まれています。

 

キャリア形成と将来性

造作大工としてのキャリア形成には複数の道筋があります。技能士資格の上位級取得による技術者としてのステップアップ、独立開業による自営業としての発展、そして後進の指導者としての職業訓練指導員への転身などが考えられます。
建築大工技能士の資格を持つことで、建設業許可における専任技術者としての要件を満たすことができ、将来的に独立開業する際の重要な要件となります。また、関東地域では住宅の高級化やリノベーション需要の増加により、高度な造作技術を持つ職人への需要が高まっています。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、大工の平均年収は300万円から400万円程度とされていますが、技能レベルや地域、勤務形態により大きく変動します。特に造作大工として専門性を高めることで、より高い収入を期待できます。
 
造作大工への道のりは決して平坦ではありませんが、体系的な学習と実務経験の積み重ねにより、確実に技術を身に付けることができます。職業訓練校での基礎習得から始まり、資格取得と実務経験を通じて、建築業界で長く活躍できる専門技能者としてのキャリアを築いていただけます。未経験からのスタートでも、適切な学習計画と継続的な努力により、造作大工としての道を歩むことが可能です。
 


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